"石徹白洋品店「たつけ」"お取り扱い開始
この度、オカモトデザインで、同じ郡上市(といっても、八幡と石徹白は車で1時間ほどかかりますが)で活動されている石徹白洋品店の「たつけ」を取り扱えることとなりました。
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「たつけ」とは。
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農作業の時に誰もが穿くズボンとして、石徹白で作られてきました。
お尻にゆとりがありますが、足裾が絞ってあるので、動きやすく、どんな作業にも最適な形です。
畑で育てた麻を手紡ぎ手織して作った貴重な生地を使って、少ない生地で動きやすいズボンを試行錯誤して生み出した全て直線裁断・直線縫いのズボンです。
石徹白洋品店では一番ベーシックなアイテムです。
石徹白で生まれ育った、当時80代のおばあちゃんたちから「たつけ」の作り方を教えてもらい、これをベースに、現代風にアレンジされています。
「和裁」の技術でできているので、すべて直線裁断で、無駄な布が一切出ません。
石徹白には上下合わせて5つの直線裁断・直線縫いの服が受け継がれてきました。
この民衣は、直線裁断・直線縫いで、いかに動きやすい服に仕立てるか、ということが考え尽くされています。直線で断つことによって、布の無駄がなく、つまり環境負荷を最小にできる。これはまさに、日本の人々が培ってきた和裁の「集大成」と言えます。
石徹白洋品店では、長い歴史の中で積み重ねられてきた知恵や技術を現代に甦らせ、日々の暮らしの中に取り入れていく提案をしていらっしゃいます。
使う植物は、できる限り石徹白で育った身近なものを、
自分たちの手で採取して、草木染や藍染を行っており、1枚1枚の布を手作業で丁寧に大事に染めていらっしゃいます。
工房の裏の川の水を使い、資源を無駄にせず環境にも優しい染めものです。
5月から9月まで、4つの藍甕を使って灰汁発酵建てで自然のものだけを材料とした藍染を行っていらっしゃいます。
季節や時間の違い、手のかけ方で、その時にしかできない色合いを見せてくれます。
(岡本商店では2020年より、石徹白用品店で使用する藍の一部を栽培しています。)
オカモトデザインでは、定番のたつけからのお取り扱い開始となります。アイテムは順次増やしていけたらと考えています。
石徹白洋品店では、この他「はかま」「かるさん」「スカート」「シャツ」その他アイテムなど、その季節の色で染めたものをたくさん取り扱っています。
たつけ以外のアイテムは石徹白洋品店から直接購入が可能です。
また、試着やお直し、ポケット追加などのサービスも行っておられます。
https://itoshiro.org/
オカモトデザインでは、たつけの販売のみとなりますので、
上記サービスを受けられたい方は、石徹白洋品店へ直接お問い合せくださいませ。
また、たつけづくりのワークショップなども定期的に行われています。石徹白という土地もとても素晴らしいところですので、ご興味のある方は、ぜひ訪れてみてください。
わたしも石徹白に魅せられて、たつけを10本ほど作りました。
これからもまだ作ると思います。